So-net無料ブログ作成

冬の読書 [読書]




読書 002a.JPG




秋から冬にかけて、面白かった本です。

百田尚樹 「永遠の0」
百田尚樹の大ベストセラ-。
明日から公開される映画の原作としても話題になっていますね。
太平洋戦争中、愚かな軍部の暴走によって、どれだけ多くの尊い命が失われたかと思うと、
悔しくて、情けなくて、涙涙で大変でした。
ダンナにも、読まなきゃダメ!と言いました。
宮崎 駿監督の「風立ちぬ」は、零戦を作った技術者側からの視点でしたが、
「永遠の0」は、零戦搭乗員として戦ったパイロットと周囲の人々の物語です。
日本はかつて、こんな愚かな過ちを犯した事実があったんだって、
未来を担う若い人に知って欲しい。
年齢は問わず、
便利に使いこなしてるつもりで、実はスマホの奴隷になってるとか、
ゲ-ムやネットの世界に入り込んで現実の世界に出てこられないとか、
体温が感じられない、他人に共感する能力が低下した人々っているでしょ。
激しい表現になってしまってコメンナサイ。
そういう人々に、読んで欲しいです。
映画は、原作の感動のままにしておきたい気もするし、観たい気もするし、思案中。


トレイシ-・シュヴァリエ 「貴婦人と一角獣」
中世美術の至宝とされる、6枚綴りのタペストリ-「貴婦人と一角獣」。
今年、日本で展覧会が催されて、ご覧になった方も多いと思います。
誰が、どういう意図をもって・・・と謎が残されたタペストリ-。
その製作にまつわる物語が、歴史的背景と史実も織り交ぜながら繰り広げられます。
登場人物が魅力的で、ぐいぐい惹きこまれてしまいました。
作者は、フェルメ-ルの名画から発想を得て「真珠の耳飾りの少女」を書いた人で、
そういうジャンルを得意としているんですね、さすがです。


シャルロット・ヴァランドレイ 「見知らぬ心臓」
実在のフランス人女優 シャルロット・ヴァランドレイの自伝です。
10代でエイズ感染、34歳で心臓移植手術という体験を持つ彼女。
過酷な現実に向き合った心の動きが、語られています。
心臓移植後、食べ物の嗜好が変わったり、
何度も、同じ場所と内容と恐怖感の夢を見るようになったり、
理解を超えた体験をするようになった彼女は、
移植された心臓の元の持ち主が誰だったのか?と考えるようになっていきます。
そこへ、心臓の持ち主との関わりを暗示させる人物からの手紙が・・・・
いったいどこまで本当なの?と思いながら読み進んでいくのは、面白かったです。


アラン 「幸福論」
説明の必要もない名著ですね。
いつも、そばに置いておきたい一冊です。
重々しくなく、押し付けがましくないので、
自分の弱さが許される気がして、肩の力がフッと抜ける感じでしょうか。


ディケンズ 「荒涼館」
ミステリ-も含んだ筋なので、一回目はスト-リ-を追って。
二回目は、饒舌過ぎるくらいの描写を味わって。
心洗われる善良な人から、ぶん殴ってやりたいずる賢いヤツまで、
階級も職業も老人から子供まで、あらゆる人物のオンパレ-ドです。
そんな人々の特徴全てが、実は誰もが内に持っている人間の本質的な部分なんだと思わされます。
ディケンズの人間観察は鋭くて容赦ないですが、
逃げ道一本残しておいてくれる情も感じます。
今どき、古臭いのかもしれませんが、
ディケンズの作品に出てくる、けなげに生きる人々に寄り添いたいと思ってしまうし、
ヴィクトリア時代の風景や人々の暮らしを想像しながら、
映画を観るように読んでしまいます。
ディケンズの世界は、やっぱり好きだなと思いました。








nice!(0) 

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。